夏の最後のバラ

svelandski2018-08-28

火 旧暦 7 月 18 日 赤口 壬辰 二黒土星 Leila Fatima V35 25403 日目

中学2年生の時の音楽の時間であったと思ふ。「庭の千草」を習った。もちろん日本語の歌詞で教はったが、外国曲である。同じ曲がラジオから流れて来た時、曲名を直訳すれば「夏の最後のバラ」となることを知った。日本の家の整理をした時、同名の書籍が本棚にあった。父が読んだのだと思ふ。昭和44年に朝日新聞社から出てゐて、著者は大原總一郎(当時のクラレ社長)である。随筆集であるが、遺稿集ともなってゐる。巻末の年譜を見ると、58 歳で鬼籍に入られてゐる。先日亡くなったさくらももこさんも若くして逝かれたが、50代で逝ってしまはれるのはあまりにも痛々しい気がする。書のタイトルを考へたのは遺族の方であらう。僕は署名に惹かれてこの本をスウェーデンまで持って来た。随筆の中に二十年周期説といふ文章もあった。大原氏は3周期に満たずして逝かれたことになる。夕方散歩に出た時、バラを見たので、この本を思ひ出した。