ホーキング博士訃報の新聞記事

svelandski2018-03-17

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宇宙物理学者のホーキング博士が3日ほど前にお亡くなりになった。日本の新聞でもスウェーデンの新聞でも大きく取り上げられた。ALS といふ難病と戦ひながら宇宙の謎を解明し続けた科学者であった。車椅子の天才科学者と呼ばれることもある。普通の人ならその様な難病を抱へ込むだけで生きる望みを失ってしまひがちだが、諦めてはいけないと、世の人々に身を以てお訴へになったのではないかと思ふ。業績の上では、「ホーキング放射」が有名である。ブラックホールは、そこから光さへも脱出できないほど重力が強いけれども、負のエネルギーを持った粒子が入ってくることによって、粒子を放射する形になり、ついには消滅することになるとか、モノの本に書いてある。博士は 2015 年 8 月に Stockholm で講演されたことがあり、ブラックホールは SF 作家たちが想像して描くどんな姿よりももっと奇妙であると話されたとかいふことである。博士は講義を「私の声が聞こえますか」と確かめることから始めるのが常であったさうである。その声はしかし、コンピュータから出る声であった。博士の最初の頃のコンピューターはアメリカ英語の声となって出てしまひ、そのことにイライラされたさうである。Cambridge の教授としては受け入れがたいものであったらしい。