古切手

svelandski2011-05-22

日 旧暦4月20日 大安 丁丑 八白土星 Hemming, Henning 5 i påsktiden V20 22748日目

もう少し休みがあれば、家の中のあのこともこのこともできるのに、と普通の日には思うことがある。だが、今日のようにいざ休みになってみると、時間が与えられたのに、今度は何もする気が起こらない。そんなものだ。それでも休みの日のありがたいことは、今日中にこれだけはやらねばならない、ということを思わなくて良い。ひとつのことをやりかけるうちに、何か他のことが目に入る。すると、いままでやりかけていたことは放ったらかしにして、そこからまったく予定していなかった別のことを始めたりする。同居人が仕事に出かけた後、一人になった僕は、ビニール袋にたくさんの古切手がたまっているのが目に付いた。美しい切手の貼られた郵便物は決まって同居人あてに来る。同居人は筆まめであるので、お友達と文通することが多いのだ。この古切手を水につけて、くっついている封筒の部分を取り去ってきれいにして整理してはどうかと考えた。それで、水の中にそれらを全部いっぺんにあけたのだが、作業しているうちに、封筒の切れ端の部分には、同居人の手書きで、何月何日、誰さんから、という風なことが書いてあるのに気がついた。しまった。僕のやろうとしていることで、この貴重なメモの記録が流れ去って、本人が楽しみにしていたことを、僕が壊してしまったかもしれない。でももう遅い。どの切手がいつ誰からの郵便でいただいたものかは、分からなくなってしまった。同居人が帰って来たら何と言うだろうか。相談もなしに余計なことをして、とまた、おこられるかもしれない。