和食

svelandski2013-12-05

木 旧暦 11月3日 先勝 乙巳 一白水星 Sven V49 23676日目

ユネスコが和食を無形文化遺産に登録することを決めた。良いニュースであると思ふが、和食といってもいささか広うござんす、といふ気がしないでもない。日本のためには良いことと思ふ。スウェーデン人と一緒に日本で食事をすることは良くあるが、殆どの人は和食を何でも良く食べる。焼酎を飲む時に梅干しが入ってゐないと、あれがないぢゃないかと言って、わざわざ僕に梅干しを入れさせるやうに注文をつける人も居る。地方へ行った時に困ったのは、駅前食堂のお姉さんであった。随分昔のことであるが、焼き魚定食を食はせようか、お刺身定食が良いかなと迷ってゐると、そのお姉さんは凄い剣幕で僕に近づいて来て、このお店にガイジンさんを連れて来られては困ります、食べていただけるやうなものはありませんと言って追ひ出された。日本人が普通の暮らしでどんなものを食べてゐるのか教えてやりたかったし、本人もそれを望んでゐたのに、どんな先入観があって、これはガイジンに食べられないと言ひ切れるのだらうか。今はもうそんなことはないだらうと思ふがひどい体験であった。日本は最近世界の中でいよいよ存在感を増してゐるやうに思はれる。結構なことであるが、それだけまた妬まれるかもしれないので、注意も必要と思ふ。何かの自動車に「本当の文明人は魚を生で食べたりはしないものさ」といふ内容のステッカーが貼られてゐたのを思ひ出す。さういふ表現で、例へば TOYOTA を牽制してゐるのだ。驕ってはいけないと思ふ。