宇宙派と地球派

svelandski2015-05-30

土 旧暦 4月13日 仏滅 丙午 一白水星 Vera Veronika V22 24218日目

僕らの未来を考へる時、今、一番凄い勢ひで変はらうとしてゐるのが人工知能の分野である。20世紀の後半に青春時代を送った僕らは、振り返れば激しい世の変化の中を生きて来たものだと思ふ感慨があるが、これからはそれを凌ぐ勢ひで世の中が変はらうとしてゐる。僕らはこれまでどんな仕事でも、ある程度は機械に任せても最後の大事なところは人間が見なければダメだと思ふことが多かったが、その様な常識も、多分、覆されることになるだらう。人工知能が自分よりも賢い知能を作り出せる様になって無限に発達してしまふ心配もある。そしてその勢ひは誰にも止められないのではないかと思ふ。E=mc2 といふ公式が発見されてから、人類は原爆の炸裂を未然に防ぐことができなかった様に。人工知能が人類の能力を超える点をシンギュラリティと呼ぶ。シンギュラリティを迎へるまでの時間は何ほども無い。シンギュラリティを超えても良いと考へる人は宇宙派と呼ばれ、超えてはならないと考へる人は地球派と呼ばれる。例へば大隕石が地球に衝突する恐れがある時、地上の人工知能はどんな対策を取るのだらうか。人工知能は水も酸素もないところでも動くことができる。けれども、全電源喪失に陥ったら彼らとて想定外と言ふのではないだらうか。地球人類の文明の歴史を未来永劫に渡って人工知能に語り継いでもらふことは多分難しい。