難民問題

svelandski2015-06-16

火 旧暦 5月1日 大安 癸亥 九紫火星 新月 Axel Axelina V25 24235日目

中東などからヨーロッパを目指す難民が増えてゐる。EUでは表向きは難民を受け入れる対策を取らうとしてゐるが、難民の数も多く、多くの国では実際には受け入れに難色を示してゐる。難民問題はヨーロッパの大問題になるのではないかと思ふ。自分の国を逃げ出さなければならない状況を何とか早く解消して難民が出ない様にしてやることの方が、受け入れ体勢を検討するより実際的だと思ふ。ヨーロッパのあちこちで最近ナショナリズムの色濃い団体が力をのばしてゐる様な妙な印象を受けるが、これも難民の増加と無縁では無いかもしれない。僕らの町の郊外に、かつてはちょっと高級感のあるリゾートホテル並みの施設がいくつかあった。今はそこに難民が住んでゐる。僕の目からすればそれだけでも難民優遇の破格の処置では無いかと思ふのだが、そこへシリアから逃れて来た難民の一人は次の様に言ってゐた。「自分だけは逃れて来たが、家族を置いて来てゐて、呼び寄せるのにこの先どれだけ待たされるか分からない。居ても立っても居られない気持ちだ。かうなることがはじめから分かってゐたならもっと別な解決方法を考へたのに」と。彼にもし、別な解決方法があったのなら、それは一体どんな方法であったのかなと聞いてみたい思ひにかられて数日前の新聞を読んだ。地理上の理由から日本に難民が大量に押し寄せることは無いと思ふが、難民問題は地球規模の現代の課題であると思ふ。