京・白沙邨莊

svelandski2015-09-04

金 旧暦 7月22日 仏滅 癸未 二黒土星 Gisela V36 24314日目

お昼前に都心部のホテルをチェックアウトして、同居人と二人で京都に向かふ。同居人は若いころ、京都の北白川にある看護学院で勉強し、またその後同病院で看護師として数年働いた。その頃に一緒に勉強したり働いた仲間が集まる会があるといふ。僕は毎年の様に日本に来て自分の同窓会などには結構マメに出席するのであるが、同居人にも似た様な機会が無ければ不公平であると思ひ、今回は日本に来る日時をその会合に合はせて少し早めたのである。僕は無関係であるけれども、京都までは一緒に付いて行くことにした。それで今日の午後には京都に入り、昔、同居人の学んだ場所へも付いて行ってみた。建物の様子などはすっかり変はってゐる様であったが、あのカーブしたやや急な坂道などはそのままで、同居人はきっと40年ぶりの懐かしさで胸がキュンとなったのではないかと思ふ。僕のつまらないブログをよく読んでくださる関西在住の同居人のお友達があって、その人とも会って三人で京都の町を歩いた。北白川から銀閣寺道、哲学の道の入口まで歩き、その方の案内で、白沙邨莊、橋本関雪記念館を訪ねた。これがまた素晴らしい日本庭園で、記念館の二階からは東山の大文字を借景とした日本の初秋の素晴らしい眺めがあった。高い空に伸びる竹林が風に揺れて、その度にすがすがしい風がこちらに渡って来て、これこそ京との出会ひだとしみじみ思った。記念館には橋本関雪の作品の他に、ロバート・クシュナー個展も開かれてゐて、これらも素晴らしかった。記念館を後にして今出川通に出て、そこから吉田山にも登り、吉田神社の方へ降りる道も歩いてみた。なかなかの京の一日であった。