思ひがけない Jul klapp

svelandski2015-12-22

火 旧暦 11月12日 仏滅 壬申 九紫火星 冬至 Natanael Jonatan Vintersolståndet V52 24412日目

2年近く前まで働いてゐた会社に、先週日本からお客さんがあって、既に引退した僕にも声がかかって、2時間ほど打ち合はせに参加する機会があった。懐かしい職場でもあるし、喜んで出かけた。すると今日になって花屋からお花が届いたので何だろうと思って見ると、その時に出席したお礼が会社から届いたのだった。驚いたが、嬉しかった。人が会社を辞める時は、会社に迷惑がかからない様に辞めることが、一従業員としての礼であると僕は思ってゐる。「君はもう会社には要らないよ」と言はれて辞めるのが、一抹の淋しさはあっても、それが最も良い辞め方である。後には自由が待ってゐるのだ。今の時代、合理化などで会社から解雇される場合もあるかしれないが、さうなった場合、それから先の生活がむろん心配にはなるけれども、同時に自由も与へられるのである。考へのスパンをうーんと広げて、そのポジティブな面を見れば、あまり悲観することもないと思ふ。その意味では、既に辞めた会社から声がかかったり、未練がましくそれに応じて出て行くのはあまり良いことではないのかもしれないが、一方でやはり嬉しい気もした。