ハエ

svelandski2016-10-08

土 旧暦 9月8日 仏滅 癸亥 七赤金星 寒露 Nils V40 24703 日目

今回の日本の滞在ではハエがたくさんゐるなと感じた。それで薬局でキンチョールを買って来てハエが現れるたびにプープーと撒いた。季節遅れのハエはもともと弱ってゐるのか、面白いほどよく落ちた。床に落ちたハエは、他の人が踏まない前に、なるべく早く箒と塵取で取り除く。ハエ叩きで叩くと、日本のハエはビチャっとしたものが床面につくことがあるので、後処理がイヤらしい。僕は日本ではハエ叩きを使はない方針だ。卑怯かもしれないが、キンチョールといふ飛び道具を使ってやっつけるのだ。さういふ作業を毎日の様に繰り返し、隠微な喜びだが、これはこれで結構楽しかった。今日はもう寒露で、季節もここまで来るとさすがにハエをほとんど見なくなった。いや、正確には一匹だけ見た。やはりプープーをしたのだが、一回きりで済んだ。暑がりの同居人などは、昼のうちにちょっと家事をしたり火を使ふと、「暑い暑い、また汗をかいた」を繰り返すのだが、寒がりの僕は特に夜など相当涼しいと感じる。風呂の脱衣室の扇風機も片付けた。身の回りから夏の色が少しづつ消えて、長い夜の秋の季節を感じる様になった。