使へなかった古いお金

svelandski2018-06-24

日 旧暦 5 月 11 日 先負 丁亥 四緑木星 Johannes döparens dag V25 25337 日目

ロンドンへの旅行は2泊3日であったから、6月24日の夜遅くにはもうスウェーデンのアパートに戻ったのであるが、6月22日の出来事を思ひ出すまま、断片的に綴ることを続ける。同居人と僕は 22 日のお昼頃に Tower Hill といふ駅で降りて外に出た。すぐにロンドン塔が目に入ったが、公園があったのでそこのベンチに座ってホットドッグなどを食べた。財布の中には、今回スウェーデンで両替してきたお金の他に、何年も前に来た時の残りのお金も入ってゐた。この古い方のお金は今ではもう使へないかもしれないと思ったが、「ものは試し」と思って、ホットドッグと引き換へに古いお札を出してみた。すると物売りのおばさんはニコッと笑って、「あんた、随分古いお金を持ってるぢゃないの、今はもうそれは使へないんだよ。銀行へ行って聞いて見たら良いよ。」と言った。そのやんわりした叱り方にもどこかユーモアと余裕が感じられた。それにしても、何年もの間、机の引出しに大事にしまっておいたお金が、いざといふ時に使ふことができないなんて、、、。どこか自分の人生の縮図を見る様な出来事であるなと、思ったことだった。